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北欧の音色ー音しごとブログ

スウェーデンの伝統音楽やスウェーデン伝統楽器ニッケルハルパnyckelharpaについて、色々な話をブログに書き綴っています。北欧らしい共鳴弦の澄んだ響き、手仕事のように一つ一つ丁寧に「音しごと」をする、そんなイメージで名前をつけました。メニューのBlogページからご覧ください。

以前のブログ「スウェーデン留学サバイバル日記-ニッケルハルパを学ぶ」は25年10月にサービス終了により閉鎖され、こちらに引っ越しをしました。

メニューの「folkmusik」では、スウェーデン伝統音楽の概要や、「留学サバイバル日記」以前にウェブ公開していた「スウェーデン伝統音楽用語集」も復活させる予定です。ぼちぼち進めていきますのでお待ちください。


最新記事

  • サマーコース初日②-ESI夏のコース
    Lövstabrukのバグパイプ初日の夜は、エクスカーション。遠足?とでもいうのでしょうか。車で来ている参加者が多いので、車がない人も誰かの車に乗り合わせて、30分ほど離れたLövstabrukの教会まで行きます(ヨーロッパの人は、車で何日かかけてここまで来ている人もいます)。 Mさんと部屋で休憩して話していると出遅れてしまったようで、集合時間に5分ほど遅れて行ったら、皆行ってしまっていました(海外はルーズだとかざっくりした話はありますが、ここの時間は、日本人と同じ感覚なのです)。何人かは行かずに残っていて、Mさんと同じグループのアメリカ人がいたので、乗せて行ってくれないか頼んで連れて行ってもらえました。ありがたい。車窓の風景、平らでウップランドっぽくて、自然ものどかでいつまで見ていても飽きません。 Lövstabrukの教会に着いたら思い出しました。「あ、来たことある!」この記憶の場所は、Lövstabrukだったんだ。 この写真は、今回のものではなく、昔、冬に行った時のものです。そして、教会ではなく、マナーハウスの写真です。Lövstabrukといえば、この建物が一番有名。 年月経つと、写真があってもメモはないから、どこなのか覚えていませんでした。世界的に有名なバグパイプだって言っていたよなぁという記憶だけあったんです。 これは、バッハの時代に作られたバグパイプで、Johan NiclasCahmanの制作。現在、唯一残っているのがこのLövstabrukの教会にあるのだそう。(そして、ここは歴史的にも上質な鉄の産地)。伝統音楽奏者Olof Hellstedtの曲は、今もこのバグパイプで演奏されることがあるそうです。https://www.leufstacahman.com/the-cahman-organ-and-the-music-collection 先に行った皆と合流すると、ちょうどひとしきり説明が終わる頃で、バグパイプとバロックバイオリンで何曲か演奏が始まりました。そして、我らが校長マグヌスの登場!バグパイプ同様、バッハの時代に作られたニッケルハルパとバグパイプで、当時のByss-Calleの曲を演奏してくれました。 すごいなー、楽器も曲もその当時のもの。この古いニッケルハルパは、前日、ESIの宿舎にマグヌスが持ってきていて、エスビョンに修復してもらったとPer-ulfに見せているところだったのです。昨日の話題の楽器がそんなに貴重なものとは知りませんでした。今日の演奏は、修復後の初披露なんだそう。 演奏を聞いた後は、古いバグパイクを階段を上って間近で見せてもらいました。サマーコースに参加している日本人のYさんが、「ヨーロッパの近代文明の時代に、魔法だのなんだの(ニッケルハルパの世界では)言っていて、おもしろすぎる」と感動していたのですが、私にはよく分からず。私には、バッハの時代も民衆の中で魔法だの登場しても、どちらも古いヨーロッパの話に感じてしまって。歴史に詳しいほうが具体的に色々想像できるのかも。 まだ初日。なんだか疲れました。帰りもアメリカ人の方が送ってくれました。教会には行ったことがあるから本当は行かないつもりで残っていたんだそうです。Mさんと私が行きたいというから来たけど、こんな素晴らしい演奏を聞けるなら来て良かったと。途中途中、指さして、ここは~で、と説明してくれるのですが、私もMさんもぐったりして、もうほぼ言葉も出てこず。 一つ印象に残ったのは、車で通りかかった古い小さな教会。昔、1719年にロシアが攻めてきた時、あちこち燃やされてしまったけど、この教会は破壊されずに残ったんだそう。でも、ロシア兵がナイフを教会のドアに突き立てて、その跡が今もあるって。目の前をゆっくり車で通りなが教えてくれて、車を降りて見に行きたかったけど、ほんとに疲れ果てていて何も言えませんでした。見ておきたかったなー。彼も見せたくて言ったんじゃないのかなー。あまり会話もできずESIに戻ってきました。明日、一言あやまろう、そう思って別れたのでした。 ーこぼれ話ーバターが好きなんです。前も日本で入手しやすい発酵バターを色々と試した話を書いたことがあります。色々試して、結局、山中牧場の赤缶を超える、香りのよい発酵バターには巡り合えていません。フランスのエシレという発酵バターも試しましたが、味は良かったけど塩味が思ったよりはっきりしているなと思いました。それと比べてスウェーデンのバターは、風味も塩気もほどよくて、香りがふくよかなので、それがあればジャムなんか要らないくらだったよなぁという記憶があり、記憶が美化されたのか、今食べたらどんな味かすごく気になっていたんです。初日の朝、バターとパンを見てテンションあがりました! 早速、バターをたっぷり塗ったクネッケブロードとコーヒーを持って席に座りました。一口食べると…ふわっと香りが広がって、ミルキーなこくもあります。塩分は、山中牧場の赤缶とエシレの中間くらい。でも、このミルキーなこくがおいしくて、パサパサしたクネッケブロードでもぱくぱく食べられます(ぱくぱく食べるものではないですが)。うーんやっぱりおいしい。持って帰られないのが残念。
  • サマーコース初日①-ESI夏のコース
    夏の話を秋のうちに書こうと思っているうちに冬になってしまいました!夏のスウェーデンと、帰国後ディッテのレッスンを受けている話まで、忘れる前に書いてしまおうと思っています。ESIのサマーコース初日です!初日は情報量多いのでブログ記事を2回にわけてアップします。 サマーコース1日目は、簡単な朝食が用意されていました。ここのダイニングを利用するのも20年近くぶり。全然、様子が変わっていません。古びてもないし、時が止まっていたかのよう。(この写真は食事じゃない時に撮った写真です) ここに来るのは久しぶりなので、誰も知った人はいないと思うものの顔を見たら思い出す人がいるかもと思いながらを見渡してみましたが、日本人のMさんとYさん以外、知った人はいませんでした。(前日のステンマで話した人くらい)よく知っている場所なだけにちょっとさみしいです。 廊下のところで先生のディッテに遭遇。あ!ディッテ!と思って一言挨拶したけど、すごくあっさりした反応。私のことは覚えていなさそう。最後に会ったのは18年前。メールは2-3年してたけど、それっきりだったのでそういうものかも。すると、カイサ(カイサも先生)がやってきました。カイサは私を見るなり、あ!という顔をして、スウェーデン語でわーっと話かけてきました。私が「わからん!」って態度で返しても容赦ないスウェーデン語が止まりません。そして、しばらくして「あなた、スウェーデン語忘れたの?どうしたの?」と言われました。いや、最初からしゃべれませんけど。コロナ禍でやっとオンラインで習える先生に巡り合い、この3-4年やっとスウェーデン語の勉強を始めたところなんです。でも、上達はなかなかしなくて、自分の中で「20年近くなにやっていたんだろう?」とか、「習いはじめたって、まだしゃべれないし」とかぐるぐると色んな思いが渦巻いて、久々の再会なのに、もう切り上げて立ち去りたくなってしまいました。 パンをかじっていると、ディッテがダイニングにやってきて、壁のベルをガランガランと鳴らします。皆が静まりかえって、ディッテが隊長かのような雰囲気で滞在中のルール説明を始めました。昔と違うのは、写真を勝手にSNSにアップしないよう、録音も自分だけの利用にとどめることといったルールが加わったことでしょうか。以前もそうだったと思うけど、今はSNSで簡単にシェアしたり拡散されたりするので念押しされました。 軽食後、クラス分けが張り出されました。クラス分けは、コース申込時に、自己申告で6レベルのどれかにチェックを入れたものを基にしているそうですが、それだと人数に偏りがでるので、調整されて、特に上のレベルのグループはレベル差がほとんどない、と言っていました。私のグループは9人で、スウェーデン人4人、オランダ人1人、イギリス人1人、ドイツ人1人、フランス人1人。レッスンの部屋は、なんと、留学中メインで使っていた部屋が割り当てられました!この部屋も当時と全然様子が変わっていません。カーペットもあの頃のままだと思う。年月経ても部屋の様子は変わらないのに、自分だけが年齢を重ねていて不思議な気分です。 初日の先生さて、初日の先生は、トルビョンです。トルビョンは、元クラシックオーケストラのバイオリン奏者。トルビョンのニッケルハルパは、バイオリンの基礎をきっちりやったからこそという経験と訓練に裏打ちされた技術があります。(ニッケルハルパとバイオリンは奏法は違いますが。)伝統的な音楽の世界では、クラシック風だとなんやかんや言われそうな気がするのに、トルビョンを悪く言う人に私は会ったことがないんですよね。日本でこの話を他の人としたこがありますが、愛されキャラだからじゃないかと皆さん言います。情にもろく、驕ったところがない、ちょっと天然さんなところもある、そんなキャラなんです。 でも、レッスンはビシバシです。まず、指の基礎練の紹介。次に、Gelotteの曲で、指がつりそうな、大きく指を広げないといけない難しめの曲です。「指を広げすぎない、ジャンプしない。そうすると流れがきれいにならないし、慌てるから。」ということで、いかに腕をリラックスさせて、通過点の音(鍵盤)を軸にして腕ごとスライドさせる、そんな練習を何度も繰り返します。こういうスウェーデンの伝統音楽では、弓がアップかダウンかというボーイングを細かくは重視しない人もいるものの、トルビョンは違います。そこのボーイングはアップだ、と言うと、絶対にアップです。私が何度も間違えるので「君!そこの君!君のために、皆で最初からもう1回!」と言ってきます。ひえー。お昼は、スープランチをはさんで、初日は3コマ。今日の先生は3コマともトルビョン。このサマーコース、私が最初に参加したのは2002年ですが、学校は98年からあり、毎年開催していると、教えるほうも曲選びが大変みたいで、先生たちは前の年や他の先生と被らないよう気を使うようです。トルビョンが選んだGelotteの曲は楽譜集から見つけたそう。もう1曲は家族が作った曲。「だから、皆知らないよね。」とにんまりして教えてくれました。 お昼はアジアなエスニックテイストのスープとパン。 ーこぼれ話ー60-70年代に活躍したエリック・サルストレムやヴィクスタ・ラッセなどの伝統音楽奏者を、仮に第一世代と呼ぶなら(私が勝手に呼んでいます)、その奏者の影響を直接受けたカイサ、ウロブ、ディッテ、ソニア等は、第二世代。今の、ウップランド地方のニッケルハルパ界をリードしてきた有名な指導者でミュージシャンです。ちなみに、その第二世代奏者から指導や影響を受けた、ダニエル、エリック・リドヴァルなどが第三世代とでも言えるのかな。私もそのグループです。今は、その先生たちはフルタイムの指導は引退し、第三世代の中で先生になった人が教え始めているので、その生徒が第四世代。ここからも既にミュージシャンはいて、私にはこの第4世代が未知の人たち。60-70年代に活躍した奏者を「第一」と呼んだので、その前の1940年代くらいだと(August Bohlinとか)は第0世代でしょうか。 私が勝手にそう呼んでいるものの、それぞれの時代や奏者から受けた影響で、それなりの特徴がある気がします。
  • インタビュー記事のこと。ロンドンブルーのこと。
    今年最後の演奏はクローズド(一般向けではない)でしたが、Lirica&michikoのデュオで終えました。Liricaさんとは去年の京都ライブ以来の演奏。相変わらず、Liricaさんのフィドルの響かせ方が心地よいです。今回、私が自分に課したテーマは「緊張をあえて高めて、それをコントロールする」というもの。でも、Liricaさんのフィドルが鳴ると、自分でコントロールしなくてものせられてしまうので、コントロールできたかどうか、よく分かりませんでした。 そんなLiricaさんがよくカラコンを付けていて、話を聞いいると、演奏用ではないけど私もやってみたくなりました。イエローとグリーンを買ってみたのですが、ほんの少しの色なのに顔の印象がすごく変わって面白いです(家族には「人間じゃない!」とぎょっとされました)。次はブルーを買って、うちの猫とおそろいにして楽しみたいなーと思っています。 ブルーというと、私はブルー好きなのですが、「ロンドンブルー」という色味のトパーズのピアスを、お気に入りだったのに、片方なくしてしまいました。今年の2月、マフラーに引っかかって落としたようです。あきらめきれずに今月そっくりなピアスを探して買いました。こんな色です。深みがあって好きなんです。でも、なくした方と大きさも違うし、色味も同じロンドンブルーでも少し違いがあります。余ったほうのピアスをどうしよう。 それから、夏のスウェーデン再訪を思い出しながら書いているブログ記事のほうもあるし、そちらも早く書き終えねば、と思っています。まだ今月、ディッテのレッスンが残っているので、地味に練習を続けています。 さて、以前もお知らせしましたが、ニッケルハルパ協会で、ボランティアでインタビュー記事を書いています。これは、日本でニッケルハルパに関わる人を紹介したいという思いで始めました。本人に会って話したかのような人柄の伝わる内容にできたらいいなと思っています。 第4回はニッケルハルパ奏者、峰村茜さん。茜さんの好意で、youtubeにインタビュー時の動画をアップしています。インタビューと言うよりも、スウェーデンネタで雑談が盛り上がる、という感じですが、茜さんが動画編集や字幕をいれてくれたおかげで見やすくなっています。演奏ネタで盛り上がるにつれ、これはカット!?という話題も飛び出したり、初対面とは思えない楽しいひと時となりました。全3回の連載です。冬の夜長に時間のある方はどうぞ聞いてみてください。 協会ブログよりも、noteのほうが読みやすいのでそちらのリンクをはっておきます。全3回の連載になりました。1回目のリンクを貼っておきます。 「スウェーデンの伝統音楽に真摯に向き合うニッケルハルパ奏者、峰村茜さん」https://note.com/nyckelharpajapan/n/n19148f238ca4Youtube:https://youtu.be/yBdMc-QkwO8?si=PNUfbbMrnk-tXuL2 いつかゲストを呼んで演奏も雑談も交えたpodcastとか、できたらいいなーと思っていました。(今回のインタビューはそれを意識した訳ではありません。というか、そう思っていたことを忘れていてました!)中々思っていても始めないので、賛同してくださる方がいたら背中を押してください!

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