ton bildning

今日は、ウロフの個人レッスン。

さてさてレッスンの話。
C線のGがすっごく変な音がするという問題を抱えていて、前回のソニアの個人レッスンの時にも尋ねたけど理由がはっきりしなかった。(前、解決かもと書いたのは別のこと。)
なので、再び質問。ウロフは、木を削ったり自分で楽器のメンテもするせいか、問題の箇所みつけた!

バイオリンでも一台ずつ音が違うようにニッケルハルパもそれぞれ癖がある。むしろ、バイオリンよりももっと癖がある。職人さんはスウェーデンで10人いるかいないか。バイオリンのように店頭では売っていないので、買うときは直接作り手、本人から。

ともかく、それぞれにその楽器の癖なり特徴がある。自分の楽器の癖や特徴を知り尽くした上でton bildning(音色を作る)の練習をしないといけないのだ。
例えば、ウロフのニッケルハルパはオープンGが響きすぎる。なので、なんとガムテープを本体に貼って響きを消している。もちろん貼る場所も慎重にテストした上で選んでいる。ウロフがある音にある一定の圧力をかけて弾いていても、私のハルパでも同じような圧力で弾くかというと違う。

なので、自分の楽器の特徴を知りそれぞれ一音ずつに最適な圧力を見つけてください。この学校で誰もが言うのは「録音して自分の耳で確認すること」です。

話がそれてしまった。個人レッスンの話に戻ると、私のC線のGはとっても繊細らしい。100%完璧に弾かないと、へそを曲げてしまう。
ものすごく集中力のいるGなのだ!困ったやつだ!
つまり「このGをクリアすれば、他の音がもっと楽に弾けるよ」とウロフ先生。
でも、1%のスキも許さない繊細さのため、ボーイングテクニックの自由度がなくなってしまう。

そして、その繊細さはもちろん楽器の特徴からきているので、スポンっとlövを引き抜いてじっと見つめるウロフ。私もよく分からないけど、じっと見つめる。
しばし眺めてから「Ummm…Ah-ha!」と言いぺろっとなめる。(なんで??)
そして、またグリグリさしこんで戻し、「固くしめたから少しマシになったはず。試してみて」。確かに、不安定度が前と違う。

そして、魂柱(本体の中にある支柱)がもう少しブリッジに近いほうがいいとの意見。「自信持って言っている訳ではないので、この楽器を作ったウッレ・プランと一度話してみるといい」とのこと。近いうちに、おっちゃんと話さないとなぁ。でも、近くに住んでいないから持って行くの大変。

とはいえ、全てが楽器のせいではありません。100%完璧に弾けばGはへそを曲げないのです。
そこで、プレッシャーと速度と音量のグラフを描き始めるウロフ先生。とっても理系というか職人的かつ緻密な性格を感じます(普段はおおらかで優しい)。
グラフとは、一定の音量を出すには一弓で弾く間にどう圧力と速度が変わっていって、弓を返す時はその関係がどう変化するかというグラフ。前にも教えてくれたけど、今日は特に丁寧な説明。そして、再びGを弾いてみる。随分音がマシに!
「イェーイ!」とウロフもガッツポーズ。イェーイ!
他の全ての音に対しても、同じだけの注意を払って最適な音を見つけるようにとのアドバイスで締めくくり。後はton bidningを意識しながら一緒にポルスカを弾いてレッスンはおしまい。

ウロフ先生いわく「自転車の練習」です。バランス感覚を体が覚えた後は意識せずできます。

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