
先生のディッテが誕生日。
みんなでプレゼントに靴下を買って、ハッピーバースデーの歌と一緒にわたすことに。「土曜日なのにどうやってディッテに渡すの?」と私。「今日はビョーン・ストービが来るからディッテも来るの」とみんな。
な、なんと。はるばるこんな田舎にビョーンが来るとは!
ビョーン・ストービ(Bjorn Ståbi)は、知ってる人なら「おおー!」と言う。11/23にも書いた、フォーク・リバイバル運動の中心人物。神様のような存在。でも、本人はとってもほがらかでそういうのを感じさせない。
私がはじめてスウェーデンに来たときのこと。
若かりし頃のBjornの写真しかみたことがなく、「この人がBjorn」と紹介されたら、おじいちゃんだったのでめちゃめちゃ驚いた。
おじいちゃんで当たり前なんだけど、なぜかビンの長いあのビートルズ風の写真しか頭になかったのだ。そんなこんなで、以来、数回お目にかかる機会があり、最後は2年ほど前のBjornの自宅で開催されるバイオリン・コース(←すごく人気。ミュージシャンも習いにくるほど。Bjornの主催なだけあって先生達も超一流)。
私のこと覚えてくれてるかなぁ?とドキドキ。
いかん、いかん、せっかくのお誕生日。しっかり歌わなきゃ。
100年は生きるよね!って内容。
Ja, må hon leva
Ja, må hon leva
Ja, må hon leva uti hundrade år
Javisst ska hon leva
Javisst ska hon leva
Javisst ska hon leva uti hundrade år
この後に何か言って、フレーフレーみたいなこと言う。
ディッテを囲んで歌っている間、学校の食堂は結構な人でいっぱいだった。
今日のBjornのコースは、先生レベル以上の人を対象に非公開のワークショップ。もちろん、ウッシャ(Orsa)出身なのでウッシャの曲を教えるらしい。(ウッシャの曲はスウェーデンの中でも独特)
でも、もちろん私たちは参加できない。うちの学校の先生を始め、日本でもコンサートをしたCajsaやノルウェイ人も来てて、ざっと30人くらいはいるかな。Cajsaは「教えることはあっても習うことってないから新鮮」と興奮気味。
そこへBjornがやってきた。一通り周囲の人と挨拶が終わるの待ってから話しかけに行くと覚えててくれた。よかった!
コースには参加できないけど、夜のセッションは一緒に弾いていいよ、と。やったね!
そして夜
バイオリン持って行くとすでにBjornを囲んでじゃんじゃん弾いていた。普段ニッケルハルパを弾く人も今日はみんなバイオリンで(この地方の伝統はバイオリン。残念ながらニッケルハルパでセッションに参加した人は、合わないと思ったのか早々に退散)。みんなエライ人ばかりだからと、私とクラスメート数人は端っこで参加。
そしたら、Bjornはわざわざ話しかけにこっちまで来てくれた。とっても優しい人だなぁ。
やっぱり、ダーラナの曲って好き。メロディが美しくて、リズムが気持ちいと思う。すると、ウップランド出身のソニア(うちの先生)その他みんなが、ウップランドの曲を弾こうとする。うーむ!ここがウップランドの地だからって、負けるなダーラナ!ウップランドに押され気味じゃないか!
そんなとき、ケーキが登場し、みんなしばし手を休める。私達、生徒はコースに参加してなく料金も払ってないので、ケーキは残りものをもらったほうがいいだろうと手をつけず。
私が「今夜くらいノー・ウップランド・デーにしようよ」と友人に言い、3人でレトビック、ウッシャ、ボーダ、マールンなどなどダーラナ地方の曲を、ケーキのBGMとして弾き続けることに。すると、Bjornが「一緒に弾いてもいい?」と隣にやってきてびっくり。弾いてもいい?なんて、まー!なんて謙虚な!学生が弾いてるって気を遣ってくれてるのかな。なんとすばらしいお方。それも、隣で弾かせてもらえるなんて身に余る光栄。この時ばかりは、ニッケルハルパなんかせずにバイオリンを極めてればよかった、と浮気心がつい。(今夜だけ。)
数曲一緒に弾いていると、ケーキを食べ終えた人たちが私達の周りにやってきて弾き始めた。気がつくと、来たときの端っこから中心へと位置が逆転してる。私達を囲んでコースの参加者が周囲に。今度は一転、ウップランド色はどこへやら。延々とウッシャの曲が続く…。
すると、Bjornが私に次に弾く曲を選べ、と。困ったなぁ。
相手はBjornでしょ。周囲にいる人は超ベテランでしょ。私が知ってるウッシャはすでに出尽くしたし。
選曲を間違うと雰囲気壊すから。
困ったなぁと言いつつ、実は困ったときはいつも”Hjortingen”と答えることにしてるのだ。
この曲は細かい音が沢山あってリズムの取り方も複雑でおもしろい。
こんなウマイ人達に囲まれてHjortingen弾けるなんてシアワセ。Bパートのリズムが崩れるあたりの浮遊感がたまらなく気持ちいい。
それからも延々とセッションは続き、0時にはほとんど撤収。
私たちとディッテ他数人が残り、延々2時まで弾きつづける…。で、それから帰ってきてこれを今書いてます。疲れた。
それにしても私はこんな経験ができてラッキーだと思う。この留学を可能にしてくれた全ての人、みんなに感謝の気持ちでいっぱい。
とりあえず、眠いし疲れたので、おやすみなさい。



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