質問を時々うけるので、こちらで簡単に説明したいと思います。
※2018年、2025年、追記あり。
残念ながら、ニッケルハルパは楽器店で購入はできません。
ビルダー(楽器製作の職人)にオーダーして作ってもらう楽器です。
※東京のレソノサウンドにニッケルハルパが数台置いてあり、実際に触って弾いてみて買うことができるそうです。横浜のダルシクラフトでも入荷することがあります。(2018年追加情報)
※日本人では東京在住の小川さんという方がニッケルハルパの制作販売をしています。ペースを聞いたところ年に1台作るかどうか、だそうです。(2025年追記)
※職人さんのリストURLを記載しました(2025年)
ビルダー(ニッケルハルパ製作の職人):
ニッケルハルパ職人は、仕事として制作している人は全部で10人とか、大体そのくらいと言われています。225年追記:少し増えました。こちらのリンクで。
スウェーデン以外のヨーロッパにも、職人さんが数人います。
「本業ではないがプロ並の腕前で販売もしている人」を加えるともっといますが、そういう場合は紹介で買うのが一般的。
種類:
ニッケルハルパは数種類あります。どのタイプを作ってくれるかは職人によります。
通常のニッケルハルパ(クロマチック・タイプ)です。
古楽器の復元モデルでは、コントラバスハルパ、シルベルバスハルパ、ムーラハルパ。
アンサンブル用に近年作られた、テノールハルパ、オクターブハルパ、エレキタイプ。
期間:
全て手作業なので、注文から数ヶ月(半年くらい)かかります。
注文がいくつか入っていれば、1-2年待ちとなります。でも「3台同時進行で作って、今、たまたま手元に売れる状態の楽器が余っている」なんて話もたまに聞くので、まずは問い合わせてみてください。
予算:
2万クローネ~(22000、25000、28000とか)が良く聞く価格帯です。プロ奏者が好む職人さんに限定すると、3万、4万クローネ以上。(2025年追記:価格があがってきたのと、為替レートで少し高くなってきています。大体、通常価格が3-4万クローネがよく聞く価格帯になっています。)
本業ではないけど上手なものを作って売ることもある、という人が作る場合、20000kr前後のものをみかけました。そうした中古が出回っていることもあります。
バイオリンは、数万円、数十万、または数百万と価格帯が広いのですが、ニッケルハルパは価格帯が狭いです。需要の面からも量産していません。(低価格バイオリンは量産品)
手作り、手工芸の楽器ですので、手間やかかる時間からいうと安価な価格のものはないのですが、民俗音楽なので数百万すると誰も買わなくなってしまうため、高値の付加価値はあまりつきません。
そういう事情から価格帯の幅は狭いので、最初から良い楽器を買うことをおすすめします。安い場合は作りが甘い(修理が必要になる)ことが多いです。
弓:
1万円程度で売っている安物の弓を、無料で楽器につけてくれる場合が多いです。楽器と弓を別々に買う場合は、予算も膨らみます。中級以上の方は、弓は別で買います。
参考までに、ウプサラ在住の職人さんによる弓は1500krです。
フランスの職人が作る弓が特に人気で、それだと日本円で11-12万円します。(2025年追記:為替レートで、20万弱くらいになっているようです)
弦:
メロディ弦3本、ドローン弦1本、共鳴弦12本、合計16本です。
1セットかなりの値段になります(1.5万~2万円弱くらい?)
チェロの弦を(長いので)カットして代用する人もいます。
最低でも1年一回は要交換です。面倒くさがりでも2年に一回は…。ちなみに、私の先生は年に4回と言っていました。共鳴弦は交換をさぼっても、メロディ弦の3本だけは変えたほうが良いです。
メロディ弦、ドローン弦の4本は、Primというメーカーがニッケルハルパ用の弦を販売していて、日本だとI love stringsというオンラインストアで取り寄せ注文が可能です(在庫はなく、メールなどで依頼しておくと、仕入れ時に一緒に取り寄せてくれます。半年くらい待つかもしれません。)
自分で作る:
自分の楽器を自分で作る人も少なくありません。
家具を作る、家を補修する、といった趣味で木を扱うことが得意な人はスウェーデンには沢山います。日本でも、大工仕事が得意で、ある程度の道具が揃っていたら、作る楽しみもあります。
スウェーデンで、短期、長期の製作コースもありますし、作り方のDVDや製図も販売しています。
注意すべき点:
中古で、個人間で安く出品されている場合がありますが、修理が必要になるケースがあり、注意が必要です。バイオリンのように既に完成された楽器ではなく、(見えない部分で)改良を重ねてきた楽器のため、古ければ価値があがるといったものでもありません。中には良いものもあり、また知られた名前の職人さんだと割と安心できるのですが、修理が必要な場合もある、と思っていたほうが良いです。
ヨーロッパの職人さんについて:
ヨーロッパでは、中世の音楽、バロック音楽、その他の音楽を演奏したいという需要があり、音色をあえて違うように作ったものがあります。その場合は弦のチューニングも異なります。ヨーロッパタイプ(バロック音楽向き)か、スウェーデンタイプを作っているか、確認が必要です。
購入方法:
<日本で誰かに相談>
東京のレソノサウンドにニッケルハルパが数台置いてあり、実際に触って弾いてみて買うことができるそうです。(2018年追加情報)
横浜のダルシクラフト。以前、積極的な斡旋はしていないとききましたが、相談可能だと思います。
小川尚希さんがニッケルハルパの制作をしていますが、年に1台ペースだと聞いています。
<職人さんに直接連絡>
日本からだとメール連絡でオーダーします(大抵は、英語でOK)。



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