アッレ・メレル・バンド


今日から寝袋持参でダーラナ地方。
気持ちはウキウキ、でも外はバケツをひっくり返したような雨。一瞬タクシーに乗ろうか迷いながら歩きはじめた。早速、後悔。全身、楽器も荷物もびしょぬれ。

まずはウプサラから電車で1時間半のボーレンゲ(Borlänge ダーラナ地方の街だけど、伝統よりも工業都市の色合いが濃い)へ行き、早速友人Eさん宅にお邪魔した。
相変わらずきれいな家やインテリア。そして、素晴しい庭からの眺めだ。
着くと早速、お茶とお手製チーズケーキをだしてくれた。
まだ雨でぬれた服も荷物もかわかない。

早速ランチにパスタをごちそうになった。
ボロネーゼ・ミートソースにバジルと刻んだ野菜がたっぷり。
それとサラダ。オリーブオイル、塩、りんご酢で味をととのえる。
スウェーデンでは、素材の味がいきる味付けが多くとっても大好きです。

「これからあんまり食べられなくなるからしっかり食べて」と友人。
そんなこと言われたらテント初の私はびびる。どんな生活になるんでしょう。

そして話題は今日行くSvabenのイベントの話題に。
アッレ・メレル・バンド(Ale Möller Band)のコンサートがあるのだ。
アッレ・メレル・バンドは色んなワールドミュージックが混ざっているため、実はそんなに楽しみ!ではなかった。
でも友人にぜひ観ることを勧められた。
「スウェーデンの曲とそれ以外の曲をアレンジして組み合わせている。そのアレンジや見せ方がすごく面白いから一度聞く価値がある」と。
そう言われたら楽しみになってきた。

さて、その前に先にビングシューへテント設営へ。
グランのうっそうと茂る森をぬけて向います。
ちなみに景色で一つ気付くことがある。
ウップランド地方は平らで地平線のかなたに森が一直線にみえる。
ダーラナ地方はなだらかな丘陵地で、波打った森が視界いっぱいにひろがる。
イギリスだと、もこもことして木が少ない丘陵地帯を良くみるけど、それとはちがって大きなうねりがある。

到着するとテント設営にとりかかった。
面白いのは毎年テントをはる場所が決まっているらしい。
隣近所に誰が来るかも大体毎年同じなんだって。

テントって普通は小部屋になってるの?
色々なタイプがあるんでしょうけど、初めて見たので感心!
真ん中に家で言うリビングのようなスペースがあり、左右に一つずつチャックの扉付の部屋。(写真左下)
チャックも2層になっていて、一つ開けるとネットになっていて風が入り虫を防ぐ作り。
お隣のテントは3部屋もある。

さて先ほどからビングシュー、ビングシューと言っているが、7月2日にビングシューステンマ(Bingsjöstämman ステンマと呼ばれる伝統音楽を弾く集まりの中で
これが最大と言われている)があるのだ。
すごい人がテントをはるので場所がなくなる二日前からテントを設営しに来たという訳なのだ。

無事テント設営完了すると、お茶をしてから早速Svabenへ向かった。
ぐるっと様子をみてまわるとアッレ・メレル・バンドがリハ中だった。
すごくかっこいい。Oreという村のポルスカをアレンジした曲の演奏中だった。
コンサートが楽しみ

友人が色んな人を次々紹介してくれる中、Adrianという人を紹介された。
すると向こうから「会ったことない?」と聞いてくる。
さて、誰だろう「ないと思うけど」
すると友人が「ヤァラルホン(Gjallarhorn)で日本いったからその時会ったかも?と言う。
「あ、レッスン受けた!」というと「そうでしょう!見覚えがあったから」って。おぼえてくれててうれしい。
彼の弾き方はすごくかっこよく好きだ。

あちこちで演奏やダンスがある中、先にご飯を食べることにした。
ミートボールとサラダ、クネッケブルード、サラダ、コーヒーで75KR。

友人は時計を見ると、演奏に行かないとと先に席をたった。
ゆっくり一人で食後のコーヒーを飲んでいると突然ウッレ(Olle Plahn ニッケルハルパ職人)がやってきた。
「あ!また会ったね!Hej(こんにちは)」
用事があるようでちょっと話をしてすぐに席をたった。
すると先ほどから斜め向かいに座っているおじちゃんがちらちらとこちらを見ている。
こんなフォークの集まりでアジア人だから目立つのかな。
すると突然話しかけられた。メキシコ出身でパーカッションやるんだって。
ふーんって世間話をしていると「今日ちょっと演奏する」という。
「メキシコ」「演奏」というと・・・さすがの私もピンときた。
「アッレ・メレル・バンド?」「そうそう。ソレ。」
「チケット買ったよ!」「どーぞ!いらっしゃい!」いよいよ楽しみです。

演奏をしに先に行った友人を追いかける途中、ESIで一緒だったEにばったり会った!一年ぶりだ。
私がアッレ・メレル・バンド観るよ、というとEも「じゃあ私も観ようかな」ということになり、積もる話をしながらコンサートを待った。
最前列の客席にはエリカ・フリーセル(Ellika Frisell)の姿が見える。
演奏はすごく良かった。(写真右上)
パワフル。エネルギッシュ。これぞまさにエンターテーメント。
息もぴったりあっている。
そして一人、激しいベース(コントラバス)にきづいた。
めちゃくちゃかっこいい。かっこいいジャズ・ベーシストは聞いたことあるけど、
この人のベースは激しさと荒々しさがあり、迫力がすごい。
後で聞いたらセバスチャン・ドゥベだったらしい。そうか、納得。
トルビョンとのデュオのCDで猛々しいパワフルな演奏をきいてすごく気に入っていたのだ。見た目も熊みたいでカッコイイ。
こんな所で生で聞けるとは、感動。

終わった後は、余韻も残るなかアル・スペル(All Spel 皆で弾く。曲はイベント前に決めて告知している)が始まった(写真左上)。

さて、友人が知人を紹介してくれ、さらに私は先週のエケビホルム・コースで知り合った人にもばったり会い、早速、皆でセッション。ダーラナ地方の曲ばかりだけど(つまりバイオリン用の曲)意外にニッケルハルパでも弾ける。(ビングシューだけは弾きにくい。)
久しぶりのダーラナの曲だ。

ダンスの伴奏がある人が途中出て行って、3人になった。
周りがうるさいと、3人でステージ奥の小部屋にこもってずっとセッション。
しばらくして外に出てコーヒーブレイク。
また「弾こうか」の声が出て、トイレ前でセッション・スタート。
気付いたら1時半。
「明日から大変だし、そろそろテントに行こうか」

賛成。
でも不思議と疲れてません。

今日は一日雨が降ったりやんだりのせいか、夜は霧が出ていて幻想的。
写真右下は、帰り道。

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