お知らせ
- 8/27(土) 「北欧の音楽祭」に向け、練習会(三田、郷の音ホール)※北欧の曲を弾くのが初めての方向け。そとフェス楽しみましょう!!
- 9/3(土) 野間さんとデュオ・ライブです。茨木のDBarにて、19時~、2500円+ドリンク別。Malungで学んだディープな北欧の音色に注目です。ガット弦を使っているそうで、その柔らかさも感じます。野間さんは南部よりもダーラナの曲が好きなのだそう。リハではお互いの共通曲を探して面白かったです。(要予約:nyckelharpa@folkishproject.comまで)そしてリハ中、なんでか南部の曲を教えてもらいました(ライブの曲とは関係なく)
- 9/17(土) 枚方ワールドミュージックフェス 様々なアーティストライブが目白押しです。私は、投げ銭ライブ10分&スウェーデンのお話し50分です。投げ銭のほうは、その後にするお話しの宣伝を兼ねているので短いソロ演奏の予定です。お話しは、スウェーデンのこと、伝統音楽、ニッケルハルパの歴史、制作の様子など!
- 9/21(水) 演奏&ダンスワークショップ 「弾いて、そして踊る」第2回です。スウェーデンの伝統音楽を、「聞く、弾く、踊る」。それぞれに楽しみがありますが、どれもが一部であり、全てではない。切り離せない一つのことを一つのワークショップにしました。ダンス初心者でも大丈夫です。三田の北欧の音楽祭、アルスペル曲からもやります。場所は、都島スポーツセンター(最寄りは、JR桜ノ宮駅 or 地下鉄谷町線、都島駅)18時~演奏、19時~ダンス、20時~演奏&ダンス nyckelharpa@folkishproject.comまで。
- 10/2(日) 北欧の音楽祭 三田市、郷の音ホール。中のライブイベント、外の参加イベント、ワークショップやマーケットも。私は主に外フェスをうろついています!
最近、北欧の音楽祭に向けて、少しだけお手伝いさせてもらっています。その関係で以前、ニッケルハルパのJosefinaの動画セリフを訳したのですが、意外に難しかった!翻訳の経験は実務翻訳がほとんどなのです。会話やセリフの翻訳は初めてでした。
私が会話で話すことばは福岡の方言。なので、自然な会話体の日本語にしようと思うと、ドラマ風?つまり関東風?自分が話しもしない言葉になおすのは違和感があります。~です、ます調にすればいいのかも。
そこで、ふと思ったんです。海外セレブ記事で使われる日本語。「私、ハッピーだわ」みたいな言い回し、よくみかけますが、今の女性の言葉として不自然に思えるのです。そしたら、やっぱり。たまたま見つけて、そうした不自然な言葉についての本を読みました。「~だわ」「~かしら」など翻訳で使われる言葉は明治時代の女学生の言葉なんだそうです。この女言葉は翻訳の世界では生き続けているという話です(中村桃子さんによる記事)。
ちなみに、役割語(金水敏さんによる説明)というのもあって、博士語「わしは~じゃ。そんなもんは知らん。」という上方風の言葉、忍者の「拙者は~でござる。」、そして、田舎者には疑似東北弁をあてるのだとか(西日本の方言ではなく)。
これと似た話で、スウェーデンの小説で田舎者が登場すると、ノルウェー風の訛りをしゃべらせることがあると書いてある本を見ました。言葉っておもしろい。
さて、やっと本題!スウェーデンの曲の名前の話
ここ最近「スウェーデンの曲、名前が覚えられない」とか、「efter~ (誰々にちなんだ)って、自分が弾いて教えたら、efter(自分)になるってこと?」と聞かれることがチラホラ。そこで曲名のことを書いてみます。
- 曲名の基本1 「曲の種類+その曲を伝えた人+地名」
「Polska efter Viksta Lasse, Vendel, Uppland」とあれば、「ウップランド地方、ヴェンデルの、ヴィクスタラッセが伝えたポルスカ」で、これが曲名です。同じ人の曲だと、同じタイトルが続きます。人名についても話がありますがここではやめておきます(Viksta LasseのVikstaは地名とか、OlleとOlofは別人じゃないよ、とか。)
- 曲名の基本2 efter~は、1「誰のバージョンかを示す」または、2「教えてくれた人を表す」
1.efter~は「誰々にちなんだ」と訳せます。その人が作った曲なのか、その人が単に弾いていたのか、そこは明言していなくて、「その人が弾いていた」ということです。同じ曲なのに、efter~の後に別の人の名前がある時は、「それぞれの人によるバージョン違い」があるということです。じゃあ、誰でも弾いたら、efterの後にその人の名前をつけられるのか?という問いには、もちろんNo!です。その時やその地域で有名な人のだけです。
2.言葉通りの使い方で、「誰々に教わった」という時にもefter~と言います。efterの後が、今、活躍中のミュージシャンの名前の時は大体そうです。
- 曲名の基本3 名前が一緒!番号!1、2、3!
やっぱり曲名が人の名前と地域名しかないと、同じ呼び方の曲がいくつもあって紛らわしいのです。なので、nr.1、nr.2、と番号をふっていきます。でも、これも口伝音楽なので・・・人によって何番がどの曲とか違ってたりします。a-moll、d-mollと、曲名にkey(調)まで加えて識別することも多々。
- 曲名の基本4 曲も似てるでしょ!
メロディがそっくりだと、姉妹、syster-(システル)とつけることも。systerpolska nr1、systerpolska nr2。ちょっとカッコいい感じの「variant」という言い方もあります。「○○ポルスカ、ヴァリアント」と書いてあると、「○○ポルスカのバージョン違い」という意味です。
- 曲名の基本5 それは歌
Randig kjortel(ストライプのスカート)とか、意味のある言葉が曲名の時は、歌(歌詞がある曲)が元になっていることが多いです。
- 曲名の基本6 単なるニックネーム
曲名があると歌の確率が高いと言いましたが、実は、大した意味がないニックネームのことも。
例えば、「Julafton valsクリスマスイブのワルツ」と呼ばれる曲があります。クリスマスに弾いたらいい感じ?いいえ、関係ないのです。エリック・サルストレムが、クリスマスイブに(家族だけで過ごしている時に)電話がかかってきて「あのワルツなんだっけ?ほら、ラーララ♪っていうアレ。」こんな時にそんな電話するか?!ということで、クリスマスイブのワルツと呼ぶようになったんだそうです。これは、元々、Vals efter Anders Sahlströmと呼ばれていた曲です。他にも、アニメの出だしに似ているからとアニメのタイトルをくっつけたとか、なぜそう呼ばれるのかさえ分からないというものもあります。じゃあ、Storpolska(storは、大きいという意味)は何かというと、言葉通り、大きいのです。通常、Aメロ、Bメロで終わるのですが、Cメロまである(またはそれ以上)のポルスカのことを指します。
- 曲名の基本7 意外に大事なav
av~(人の名前)この時は、英語でいうby~です。その人が作った曲です。このavを見落とすと、ややこしいことになります。
例えば、Julottan av Mats Wallman、「マッツ・ヴァルマンが作ったユーロッタン」という有名なクリスマスのポルスカがあります。ちゃんと作曲した人がいるということで、avは、きちんと注目したい箇所です。
- 曲名の基本8 番号は謎の手がかり
曲名に番号がある時は、Byss-Calleビスカレの有名な#25、#32であれば、Byss-calleの52曲ある譜面集の番号です。ちなみに、SvLはSvenska låtarという地方ごとに編纂された楽譜集のことで、Einar ÖvergaadならEÖと略され、SvLxx番、EÖxx番と、CDやネットで拾った譜面に補足があることも。
- まとめのまとめ スウェーデンって合理的
スウェーデンはとても合理的な考え方をする国だという印象があります。お店や会社も、イメージ優先のネーミングよりも、地名や人の名前をシンプルに使うことが多いです。デュオやグループ名も、本人の名前だけというケースが多いなと感じます。曲名に関しても、隣のノルウェーはきちんと曲に名前がついたものが多く、比べれば、スウェーデンは曲の由来や資料情報がそのままタイトルになっています。
追伸:スヴェン・アルベックの論文で背中を押してくださった皆様へ!
夏の課題図書だ!と改めて読み始めましたが・・・。ちょっと挫折しています。まだ先になると思います。気長にお待ちください。



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