夏の話を秋のうちに書こうと思っているうちに冬になってしまいました!
夏のスウェーデンと、帰国後ディッテのレッスンを受けている話まで、忘れる前に書いてしまおうと思っています。
ESIのサマーコース初日です!初日は情報量多いのでブログ記事を2回にわけてアップします。
サマーコース1日目は、簡単な朝食が用意されていました。
ここのダイニングを利用するのも20年近くぶり。全然、様子が変わっていません。古びてもないし、時が止まっていたかのよう。(この写真は食事じゃない時に撮った写真です)

ここに来るのは久しぶりなので、誰も知った人はいないと思うものの顔を見たら思い出す人がいるかもと思いながらを見渡してみましたが、日本人のMさんとYさん以外、知った人はいませんでした。(前日のステンマで話した人くらい)よく知っている場所なだけにちょっとさみしいです。
廊下のところで先生のディッテに遭遇。あ!ディッテ!と思って一言挨拶したけど、すごくあっさりした反応。私のことは覚えていなさそう。最後に会ったのは18年前。メールは2-3年してたけど、それっきりだったのでそういうものかも。すると、カイサ(カイサも先生)がやってきました。カイサは私を見るなり、あ!という顔をして、スウェーデン語でわーっと話かけてきました。私が「わからん!」って態度で返しても容赦ないスウェーデン語が止まりません。そして、しばらくして「あなた、スウェーデン語忘れたの?どうしたの?」と言われました。
いや、最初からしゃべれませんけど。コロナ禍でやっとオンラインで習える先生に巡り合い、この3-4年やっとスウェーデン語の勉強を始めたところなんです。でも、上達はなかなかしなくて、自分の中で「20年近くなにやっていたんだろう?」とか、「習いはじめたって、まだしゃべれないし」とかぐるぐると色んな思いが渦巻いて、久々の再会なのに、もう切り上げて立ち去りたくなってしまいました。
パンをかじっていると、ディッテがダイニングにやってきて、壁のベルをガランガランと鳴らします。皆が静まりかえって、ディッテが隊長かのような雰囲気で滞在中のルール説明を始めました。昔と違うのは、写真を勝手にSNSにアップしないよう、録音も自分だけの利用にとどめることといったルールが加わったことでしょうか。以前もそうだったと思うけど、今はSNSで簡単にシェアしたり拡散されたりするので念押しされました。
軽食後、クラス分けが張り出されました。クラス分けは、コース申込時に、自己申告で6レベルのどれかにチェックを入れたものを基にしているそうですが、それだと人数に偏りがでるので、調整されて、特に上のレベルのグループはレベル差がほとんどない、と言っていました。
私のグループは9人で、スウェーデン人4人、オランダ人1人、イギリス人1人、ドイツ人1人、フランス人1人。レッスンの部屋は、なんと、留学中メインで使っていた部屋が割り当てられました!この部屋も当時と全然様子が変わっていません。カーペットもあの頃のままだと思う。年月経ても部屋の様子は変わらないのに、自分だけが年齢を重ねていて不思議な気分です。
初日の先生
さて、初日の先生は、トルビョンです。
トルビョンは、元クラシックオーケストラのバイオリン奏者。トルビョンのニッケルハルパは、バイオリンの基礎をきっちりやったからこそという経験と訓練に裏打ちされた技術があります。(ニッケルハルパとバイオリンは奏法は違いますが。)伝統的な音楽の世界では、クラシック風だとなんやかんや言われそうな気がするのに、トルビョンを悪く言う人に私は会ったことがないんですよね。日本でこの話を他の人としたこがありますが、愛されキャラだからじゃないかと皆さん言います。情にもろく、驕ったところがない、ちょっと天然さんなところもある、そんなキャラなんです。
でも、レッスンはビシバシです。まず、指の基礎練の紹介。次に、Gelotteの曲で、指がつりそうな、大きく指を広げないといけない難しめの曲です。「指を広げすぎない、ジャンプしない。そうすると流れがきれいにならないし、慌てるから。」ということで、いかに腕をリラックスさせて、通過点の音(鍵盤)を軸にして腕ごとスライドさせる、そんな練習を何度も繰り返します。こういうスウェーデンの伝統音楽では、弓がアップかダウンかというボーイングを細かくは重視しない人もいるものの、トルビョンは違います。そこのボーイングはアップだ、と言うと、絶対にアップです。私が何度も間違えるので「君!そこの君!君のために、皆で最初からもう1回!」と言ってきます。ひえー。お昼は、スープランチをはさんで、初日は3コマ。今日の先生は3コマともトルビョン。このサマーコース、私が最初に参加したのは2002年ですが、学校は98年からあり、毎年開催していると、教えるほうも曲選びが大変みたいで、先生たちは前の年や他の先生と被らないよう気を使うようです。トルビョンが選んだGelotteの曲は楽譜集から見つけたそう。もう1曲は家族が作った曲。「だから、皆知らないよね。」とにんまりして教えてくれました。
お昼はアジアなエスニックテイストのスープとパン。

ーこぼれ話ー
60-70年代に活躍したエリック・サルストレムやヴィクスタ・ラッセなどの伝統音楽奏者を、仮に第一世代と呼ぶなら(私が勝手に呼んでいます)、その奏者の影響を直接受けたカイサ、ウロブ、ディッテ、ソニア等は、第二世代。今の、ウップランド地方のニッケルハルパ界をリードしてきた有名な指導者でミュージシャンです。
ちなみに、その第二世代奏者から指導や影響を受けた、ダニエル、エリック・リドヴァルなどが第三世代とでも言えるのかな。私もそのグループです。
今は、その先生たちはフルタイムの指導は引退し、第三世代の中で先生になった人が教え始めているので、その生徒が第四世代。ここからも既にミュージシャンはいて、私にはこの第4世代が未知の人たち。
60-70年代に活躍した奏者を「第一」と呼んだので、その前の1940年代くらいだと(August Bohlinとか)は第0世代でしょうか。
私が勝手にそう呼んでいるものの、それぞれの時代や奏者から受けた影響で、それなりの特徴がある気がします。



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